無事に合格! |
今回受講したのは、Rocky Mountain Adventure Medicineという会社が主催する、Advanced Adventure Medicというもの。同じ80時間のコースでも最上位に位置するので、オイルやガス採掘の現場にいる医療スタッフとしても働くことができるものです。
ちなみに、カナダの国立公園でハイキング/トレッキングガイドをするために必要なライセンスは、会社/個人としての営業許可証以外にガイド個人が1.カナダ山岳ガイド協会(ACMG)認定のハイキングガイドか2. Interpretive Guiding Associationのプロメンバーになっている必要があります。
上記オプション1を選ぶ場合は、ハイキングガイド資格を受験前に80時間のファーストエイド資格が義務づけられているので、必然的に80時間を皆持っているということになります。オプション2を選ぶ場合は、16時間のファーストエイド講習で良いとされているので、実は同じようにハイキングガイドをしている人間でも、ファーストエイドスキルには差があります。
さらに、3年に1度更新があるとはいえ、その3年間に現場でそのスキルを使うことは稀(ありがたいことに)です。逆を言うとどんどん習ったことを3年間で忘れていってしまいます。幸い私は10年間スキーパトロールをしていて、毎日のように怪我人、病人のお世話をしてきて、実際に軽い膝の怪我、骨折から、AEDを使用、人工呼吸(CPR)もしたことがありますし、てんかんや糖尿病、喘息のお客様の対応をしたこともあるので、この辺のスキルは自信があります。
怪我をしないことは大切、怪我のあとに万全のサポートがあるのも安心。
ただ、不測の事態はいつ、誰に来るかわからないものです。
現場での迅速で適切な対応が一番大事なことは明らかです。そしてその対応をするのは一緒にいる、ガイド個人です。
ガイドを雇うお客様としては、誰がガイドに来るか分かっているのであれば、この辺も含めて確認すると良いと思います。ハイキングコース/目的地を選ぶのではなく、ガイドを選ぶ。これをおすすめしたいです。
次の更新はまた3年後。この3年が以外に早く来るんですよねー。でも、とりあえず難しい医療単語との格闘は一旦終了です。
血圧、脈、呼吸などなどがあるダミーのメルビン君 |
AEDの練習。日本でも実際色々なところに設置されていますが、じゃー使ってと言われても中々無理ですよね。 でも、本当に簡単な器械なので、是非知っておきましょう。 |
三角巾無しを想定した固定方法 |
骨盤骨折患者の固定方法 |
血糖値を測る器械の練習。4-7が標準ですのでセーフ。 日本、アメリカでは単位が違く、日本は80-125mgが許容範囲内 |
大腿骨骨折患者の固定方法。 スキー場ではもっとファンシーな機械でトラクションをかけます。 これは、バックカントリー用ですね。 |