【ギアレビュー】モンベル U.L.コンフォートシステム エアパッドワイド120

素晴らしい出来のスリーピングパッド
テント泊の際、寝袋の下に敷くマットの事をスリーピングパッドとといいます。これがないと地面のボコボコが気になり寝ることができませんし、地面から直接寒さが来て快適に寝ることができません。

家であれば布団を使用しますが、山にそのようなものを持っていくことはできませんね。そこで必要となるのが軽量でコンパクトになる、山用のスリーピングパッドです。

このスリーピングパッドはいろいろなメーカーが出していますが、一番有名どころはTherm-A-rest(サーマレスト)ですね。私も過去10年以上で、サーマレストの商品だけで4種類ほど使用しました。またExpedという会社の少し羽毛が入っているタイプもカナダの冬用に使用したりしました。

ただ、サーマレスト社のマットって高いです。今回紹介するものと同じような商品で低下が2万ほど。これは3千円ですよ、奥様!

選ぶポイントとしては、
素材のタイプ、長さ、厚み
の3点です。

まず”素材”
タイプとしては2つ。ウレタンのようなものを敷くフォームタイプ。そして今回紹介するような空気を入れて厚みを出し、地面に触れないようにするエアタイプです。

どちらがいいかは山行タイプによって異なります。ほぼのケースでエアタイプで問題ないですが、このタイプの一番の弱点は”穴”。穴が開くと空気が抜けてしまうので、ただのペラペラの布になってしまいます。もちろん穴を埋めるリペアキットなどを持参して、もしもの際に備える必要があります。

こういう使い方も可能ですが穴あきに注意!

フォームタイプ
メリット
壊れない、安い
デメリット
かさばる、厚みを出すと重量が増える

エアタイプ
メリット
軽い、かさばらない、厚みを出しても重さに変化がない
デメリット
高い、穴が空くと使用不可、空気を入れないといけない
フォームタイプのスリーピングパッド。
メリットもあります

次に”長さ”
寝るときに頭から足まですっぽり収まる180cmぐらいのサイズから、胴体はカバーされるけど、足が出てしまう3/4タイプなどです。例えば夏なんかそんな寒くないのであれば、3/4タイプで足が出てても寒くない、もしくはザックなどを足元に敷いてカバーなどできます。逆に冬は足が出ていると寒いので、フルサイズにするとかです。

最後に”厚み”
これも季節によって判断です。もちろん暑いほど寒さは防げるので快適ですね。その分重量がかさみますので、バランの良い選択が必要となります。

私の個人的なチョイスでは、
厳冬期以外は3/4でオッケー! 寒いカナダですが夏はもちろん、冬の間もたいてい3/4サイズで問題ないです。足が出ている部分などはジャケットやザックを敷けばそんなに寒さを感じないですね。逆に気温がマイナス20度下回りそうだと、フルサイズの厚みも7cmほどあるやつをチョイスします。

更に詳しく”選び方”を知りたい人は、モンベルのサイトをチェケラしてしましょう。

と前置きが長くなりましたが、
今回紹介するのは、モンベルのU.L. コンフォートシステムエアパッドワイド120cmです。U.Lはウルトラライトの略のようです。
エアタイプで長さが3/4です。

このマット。凄い小さくて軽い(350ml缶ほど)です。しかも細かいところまで気を使って設計されているので、使い勝手はかなり良かったです。
このマットを使用すると凄い寝心地が良くなる、ほど製品差別化をするのが難しいスリーピングパッド業界ですので、他の製品も持っているのであれば穴が開くまで使用しても良いと思います。ただ、今から購入予定の方はこちらの商品も考慮して損はないと思います。

重量はわずか367g。大きさは小説の一回り大きいぐらいなので非常にコンパクトです。
大きさ比較
穴が空いた時のリペアキットが付属
さて、どんな気の効き方をしているかというと、まずは空気注入口に弁がついており一方通行になっている。
他の製品の多くは単なるバルブなので、空気を入れながら軽く閉めないとまた空気が漏れてきます。弁があることにより空気が戻ってこないので、無駄な漏れがないです。

注入口にある弁
空気の注入は我が口で
注入口が平べったいので少しいれずらい
空気を抜く時は弁を押す
こうすると弁を開けっ放しにできる
【動画】空気の抜き方

次にこのだんだんのチューブ構造になっているので一つに穴が空いても全滅を防げます。またボックス構造を採用しており、寒気が上がりにくくなっているようです.
ボックス構造については、モンベルのサイトを御覧ください。

ボックス構造を採用
最後に他のシステムとの連結
四隅に小さい穴、と紐が付属しているので、連結して使用することができます。テントの生地とマットの生地が同じようなものなので、実はつるつる滑ります。誰かが寝返りを打ってずれないように、連結するのも手です。
また、別売りの枕もこれで連結できるので、枕がずれる心配もないんですね。え~枕なんてなんでもいいじゃん、山だよ!っていうコメントもわかりますし、私もある程度同意。ただ枕が決まると寒い夜もきっちり寝れるのも事実です。つまり枕は重要!

付属の連結システム
枕を連結

ということで、あまり買い換えることがないスリーピングパッドですが、次買い換えるときにはこの商品おすすめです!