【ギアレビュー】モンベル ストームクルーザー フルジップパンツ

横が全部開くのでブーツを履いていてもあっという間に履ける
ストームクルーザーフルジップパンツ
雨が殆ど降らず、山火事だらけであたりが煙っているカナディアンロッキーから雨具のレビューをお届けします。

世界的に見ても雨具といえば日本。梅雨、夏の雷雨、ゲリラ豪雨、台風と雨が降る要素満点の気候なので、雨具が進化するのもうなずけます。パタゴニアも日本発の企画で雨具を製品化したようですしね。乾燥している外国の発想では、やはり良い雨具はできない。

これは断言できます。アークテリクス、OR、マムート、マーモットいろいろなアウトドアクロージングメーカーがあり、かっこいいデザイン、プレミア感、外国メーカーに対する憧れ、いろいろあると思いますが、雨具は日本! そしてモンベルっす。
パタゴニアの新製品は試したことないので、ここで言及は避けときましょう。まー日本発なので良い品でしょうね。

さて、そんな雨具ですが、今回のレビューはパンツのみです。
モンベルの雨具の中で超定番といわれる、ストームクルーザー。これのパンツで横が全部あくフルジップバージョンがでました。

雨具で一番困るのは何か?
これは降ってきた時にブーツを履いたまま履く必要がありますが、ブーツは意外に大きく膝まであるジッパでも履きにくいことが多々あります。ザックを下ろして、どこかに座り、ジッパを前回にして、やっと履く。これは大変ですよね。

その点、フルジッパーだと、アジの開きのように全部空きますので、たったまま一瞬で履くことができます。慣れていないお客様でも1分以内で履けていましたよ。

ということで、ロングセラーの定番ストームクルーザーの機能は守りつつ、ジッパーをつけることにより脱着が簡単。これが新商品の魅力です。

また、通常ブーツに引っかからないように、ヒザ下はゆったり設計になっていましたが、その必要がなくなったので、シルエットが細身になりました。雨の日って足元のお互いが擦れることによって、泥が徐々にまたの方まで上がってきてしまいます。細身のシルエットによってそれがいくらか軽減し、足の運びも楽になっております。

余談ですが、このフルジッパーの機能、冬用のパンツにも多く取り入れられています。ただ個人的、特にスキーガイドとしては冬にアウターを頻繁に脱着することは皆無で、通常家を出る時に既にアウターパンツを着てそのまま行動するので、このフルジッパー、冬のパンツからはなくして欲しいですね。ジッパーから寒気が入って寒いですし、ベンチレーションとしてもジッパーの端が上にありすぎてウェストベルトと干渉して下げづらいので。

買い替えを控えている方、是非ご検討を、これ買いです。

最後ですが、雨具の裾が汚れるのを気にされる方がいます。汚れないようにスパッツつけたり、履く時にビニール袋をブーツに被せることにより、雨具の内側が汚れないしたり。
ノン、ノン、山で衣服が汚れることを気にすることほど、ダサいことはないです。そんなことを気にするより、素早く雨具を着て濡れないようにする、着替えている時にザックの雨蓋を開けっ放しにして中を濡らさないようにする、素早く雨具を着て他の人を待たせない、そのような実用的な事を気にしましょう。

背負っているザックもそうです。土に置いてもいいのです。その上に座れば椅子にもなります。ザックは汚れるものです。

私も銀座に飲みに行く時はおしゃれします。靴もきれいなものを選びます。地面には座りません。なぜならそういう場所だから。

山で土が付くのが気になるあ・な・た、幼少時代を思い出しましょう!
野外は汚くなりに行く場所、それが楽しいのです。

身長174cm、サイズMを着用
後ろ。細めのシルエットわかりますか?
足の上げ下げも問題なし
少し裾があがりますがノープロブレム
全部空きますので、これで着脱可能
全部開けた場合は、ジッパーを腰の部分で付け直し
下げなおせば、はいできあがり
個人的にはこの辺で止めておいても問題なく、
ジッパーをつけ直す必要が無いので早いです
こんな感じ