初日の見どころ、ナイジェルパスから |
【動画】旅のハイライト、ジョナスショルダーから
2017年7月14日から19日の5泊6日で、ジャスパー屈指の健脚者向けコース、ブラゾー・ループバックパッキングを5名のお客様と歩いてまいりました。
どんだけ健脚向けかというと、毎日歩く距離が平均で18km! 荷物も重く、標高差も700mになる日もあるので、これは紛れもない難コースの一つでしょうね。
ちなみに、他のコースと比べるとやはり肉体的にはロックウォールが一番大変かな?
このブラゾー・ループのコースは林の中を歩く部分が多い日があるので、精神的にはこちらのほうが長く感じる気もしますね。
このブラゾー・ループのコースは林の中を歩く部分が多い日があるので、精神的にはこちらのほうが長く感じる気もしますね。
今回の参加者は愛知からお越しの山中様御一行4名様と福島からおいでの佐藤様の混成チーム。オンサイトのツアーはあまり混成はしませんが、目的が同じ山、特にパックパッキングにいらっしゃるお客様たちはすぐに仲良くなって頂けるので、こちらとしても安心です。去年混成で知り合った女性のお客様同士で夏の富士山に行ったりしているぐらいですので、今後もこのような出会いの機会を提供できればいいですね。
山中様はロッキーのヘビーリピーター。しかもバックパッキングばかり。
私とは、ロックウォール、スカイライン、レイクオハラと代表コースを一緒に歩かせていただいております。
過去のツアー
2014年のジャスパースカイライン
2015年のロックウォール
2016年のレイクオハラ
さーそんなメンバーで臨んだ今年のバックパッキング。
どんな景色が我々を待っていてくれたのでしょうか?
ブラゾー・ループのロッキーでの場所 |
ブラゾーループ概念図 赤線Day1と6青Day2 、緑Day3、黄色Day5 |
2017年7月14日 Day1 駐車場からフォーポイントキャンプ場へ
距離16.5km、標高差↑373m↓317m、行動時間7時間
5泊6日のバックパッキングですから、もちろん初日の荷物は最高潮に重いです。出発前に測定した結果重い方で17kg、軽い方でも13kgありました。ちなみに私は25kgほど。晴れで気温も高く、標高差もあり、距離も長いのでやはり大変でしたね。キャンプサイトに着いた時はホッとしました。
いよいよ出発! 皆様まだ元気ですって当たり前? |
丸太橋を渡りますが荷が重いので慎重に |
途中でオダマキの群生を発見 |
ナイジェルパスにあるブラゾーリバーを渡渉 以外に水量多かったです |
ナイジェルパスの前には5月にバックカントリースキーをしたパーカーリッジが。 その後ろにはマウント・サスカチュワン |
ブラゾー谷を見下ろす村上さん |
ブラゾーバレーに降り立つとヤナギランがきれいに咲いておりました |
前方の山の麓がキャンプ場。ここからまだ1.5時間ほどあります |
2017年7月15日 Day2 フォーポイントキャンプ場からブラゾー・リバーキャンプ場へ
距離17.3km、標高差↑100m↓258m、行動時間7時間
2日目は朝7時にご飯、8時半には出発しました。皆様慣れているので私が朝ごはんを作っている間に寝袋をしまったり、テントを畳んだりしてくれたので、朝ごはんから出発までは1時間ちょいで毎日出発できました。通常2時間はかかるので、これはかなり早い!
この日のルートは大部分を森の中で歩くので、高い気温もあり行程で一番たいへんな日でしたね。体も2日目でまだ慣れていないので。
グッドポイントは、このキャンプ上に5日目に戻ってくるので、まるまる1日に分の食料をデポできること。これは随分助かりました。
途中で水を作ったりしながらも、森のなかにひっそりとたたずむキャンプ場に頑張って到着しました。
この日も快晴 皆様モンベルのザックでした |
景色の良い場所で休憩 |
途中の標識 ヘラジカの角でした |
木の中がほとんどでしたが、たまに川沿いにルートが。 ここで水を作りました |
キャンプ場にはテーブルがあります。 今回はストーブ2台、鍋3台体制で望みました |
2017年7月16日 Day3 ブラゾー・リバーキャンプ場からジョナスカットオフキャンプ場へ
距離21.5km、標高差↑715m↓300m、行動時間9時間半
午前中は順調に進み天候も持ってくれていましたが、正午直前で真っ黒な雲が木の切れ間から見え始め、この先は木が少なくなる場所でしたので、早めのランチを取りながらやり過ごすことに。結構強い雨が降って来ましたが、大きな木の下でしたのでこれはクリア。雨具を着て歩き出すもまだ少し雨が残っていました。その後天は止んで問題なく峠越えかなっと思っていたら、来ました第二段。またまた黒ーい恐ろしい雲が。既に峠に差し掛かり避難できる場所はなかったので、素早く雨具&防寒具を来て、お菓子をとり、突っ込むことに。峠の嵐は雨ではなく雪! そうですロッキーでは7月に雪が降ってもなんもおかしくありません。幸い20分ほどで雪はやんだので良かったですが、良い経験になりましたねー。
その後ぬかるんで滑りやすい登山道を頑張ってキャンプ場まで降り、この日の行程を終了。9時間半も歩いて疲れましたね。明日はこのキャンプ場に連泊なので、体を休めましょう。
ここで連泊の予定にしておいてよかったですね。この次の行程も長いので2日連続でしたら疲れ半端なかったでしょう。レスとのこの日は軽い荷物で、景色の良い場所へ。お花の写真撮ったり、ランチを長く取り濡れた靴を乾かしたり、のんびりすることができました。
次の日から山火事の煙が入ってきて何も見えなくなったので、この日に景色を撮っておいて、その辺もラッキーでした。
さーいよいよフィナーレの日。2.5時間ドライブしてバンフにも帰りディナーの準備もしなくてはいけなかったので、5時半食事の早朝スタート。最終日なので気分も盛り上がり、皆様目覚めも良かったですね。
オダマキ |
オダマキその2 |
15:09分 峠にさしかかる。この時私の後ろからは黒い雲が あきやま、うしろー |
15時24分 雪が降り始める |
15時36分 雪が最高潮に降り始める お客さんにも積もり始める |
15時51分 無事にポボカン峠に到着 雪はやみました! |
キャンプサイトでは雨模様でしたのでタープで雨除け |
今回は荷物軽減のため3人で一張。 私もシェアさせて頂きました |
2017年7月17日 Day4 連泊なのでデイハイク、ジョナス・ショルダー往復
距離5km、標高差↑300m↓300m、行動時間6時間
ここで連泊の予定にしておいてよかったですね。この次の行程も長いので2日連続でしたら疲れ半端なかったでしょう。レスとのこの日は軽い荷物で、景色の良い場所へ。お花の写真撮ったり、ランチを長く取り濡れた靴を乾かしたり、のんびりすることができました。
次の日から山火事の煙が入ってきて何も見えなくなったので、この日に景色を撮っておいて、その辺もラッキーでした。
大きなメドウをあがる。 動物いないか見ましたが残念マーモットだけでした |
ジョナスショルダーからのパノラマ 明日はこの谷を左にずーっと行きます。 |
次の日の同じ場所 煙がすごくなってしまいました。この後更に濃くなり私は頭痛も |
今回試したモンベルの新商品。 3分できるので直前にお湯を入れたほうが全然美味しいです。 冷めたご飯の味は尾西のアルファ米に軍配があがります。 |
んー美味しい |
キャンプ場近くのマメ科のお花畑 |
夕食は野菜たっぷり焼きそば |
2017年7月18日 Day5 ジョナス・カットオフからフォーポイントキャンプ場へ
距離20.5km、標高差↑430m↓630m、行動時間9時間
連泊で鋭気を養った次の日はロングデイ。前半は昨日と同じトレイルでショルダーに上がり、次の谷に降ります。この谷が10km以上も続く標高2200mにある谷。氷河が作り出した典型的なU字谷。この標高でこの規模の谷はそうないですね。今回の旅のハイライトの一つ。道はきれいで、歩きやすかったですが、長いのも事実。休みを多く取りながら徐々に進んでいきました。
今日のゴールは初日に泊まった場所。食材はデポしてあるので、今日の荷物が実は一番軽い日でした。
2450mのパスに到着 |
煙が入ってしまいましたが、素晴らしい景色は今日も健在 |
延々と続く谷を進みます |
ペイントブラシとダイコンソウの群生 |
カバンに腰掛ける、これがバックパッキングの基本です |
夜は蚊よけを兼ねてキャンプファイヤー 火当番は佐藤さんです |
2017年7月19日 Day6 フォーポイントキャンプ場から駐車場へ
距離17km、標高差↑350m↓400m、行動時間6.5時間
やはり山火事の煙が入ってきて景色は限られてしまいましたが、初日に見た景色なのでノープロブレム。むしろ直射日光がなくて過ごしやすかったです。
行きに発見できなかった滝を見つけてランチを取りながら、やっとこさスタート地点である駐車場へ、到着!
総距離約100kmを皆様無事に歩ききりました!!
山中様、仲様、村上様、南形様、佐藤様
ブラゾーループ完歩おめでとうございます。天候もいろいろあり大変な行程でしたが、素晴らしいチームワークで乗り切ることができましたね。これに比べると他のコース物足りなくかじるかもしれませんが、オトクなバックパッキングたくさんありますので、是非またみんなで歩きましょう!
今回はオンサイトのツアーにご参加いただき、大変ありがとうございました!
山火事の煙があるので、真っ赤に染まる太陽 |
夕日ではなく朝6時半です。 |
くねった橋 |
7段ぐらいあるかわいい滝でランチ |
ゴール。出発と比べてどうでしょう。 やつれた(笑)? |
最後の晩餐はバンフでステーキ ごちそうさまでしたー |