Gear Review プラティパス グラビティワークス4.0L 動画付き


プラティパス社の浄水システム
またまたギアレビューです。
今回はモンベル製品から離れて、プラティパス社の浄水システムです。
日本のホームページはこちら

浄水システムって山でも浄水するのって?人も多いかと思いますが、野生動物が多いカナディアンロッキーでは必須アイテムです。北海道でも生水はエキノコックスがあるので飲まないと思いますが、同じ理由ですね。

実は、個人的にはロッキーの山で生水は結構飲みます。原水に近いのを知っている、野生動物が少ない地域、湧き水、などなど飲める状況はたくさんあるのですが、お客さんと一緒にいく時は、かなーり悪い運にあたってツアーが台無しになるのもなんですのでね。

 ちなみにロッキーにエキノコックスはないですが、ビーバーフィーバー(ジラルジア)と呼ばれる病気になることはあります。ジラルジアは動物のフンに混ざることがあり、たまたますくった生水に、たまたま野生動物のフンのかけらが混ざっていて、そのフンの中にたまたまジラルジアがあると感染することがあるって感じです。つまりチャンスは少ないですがあるってことです。

山の中の浄水システムにはいくつかの方式がありメリットとデメリットがあります。

1. 化学薬品での浄水
化学薬品タイプ
A液、B液を混ぜて5分待った後、水に投入し15分待つと殺菌終了というもの。最近はタブレットもあり
メリット → 軽い
デメリット → 色々なカスは除去できない、効果が現れるまで待つ必要あり、ランニングコストが高い、使用期限がある、何より水が殺菌臭い。

2. 手動式のポンプ

MSR社のポンプ式浄水器
川に給水口を投入し、手でポンプアップしながら手元のフィルターを通して水が浄水されるシステム。
メリット → ランニングコストが安い、壊れにくい、使用方法が簡単
デメリット → 川のそばにずっといないといけない、ポンプし続けるので手が疲れる、壊れそうなパーツが多い

3. 重力を使用して勝手に浄水
今回紹介するのはこのシステムです。これまじで良いっす。
仕組みは、汚い水を入れるAの袋(4L)と綺麗な浄水が入るBの袋(4L)をホースでつなぎ、AとBに高低差をつけ重力を利用してフィルターに水を流し浄水していきます。
メリット → 4Lの水を組んでくれば後は自動で浄水(約1.5分)してくれる、川のそばにいる必要が無い、壊れにくい、ランニングコストが安い
デメリット → デメリットは日本で買うと初期費用が高い(19,000円ほど!)ことでしょうか? でもカナダで買えば1万円ほど(120ドル)ですよ。

最近は紫外線で殺菌するタイプもあるようですが、ハイテクすぎて使用したことないのでノーコメント。見た目はサイバーでかっこいいですが
バッテリーが必要だが軽くて用途によってはいいかも

ということで、最近のバックパッキングツアーや家族のキャンプではこれを使用してガンガン浄水しています。


百聞は一見にしかず、
ビデオをご覧あれ

これは4.0Lバージョン、小さいのもあったはずです

中身左から
収納袋、浄水器とホース、汚い水用袋、浄水用袋

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