2016年4月13-18日 ボウ~ヨーホー氷河縦走 Day3とDay4

ヨーホートラバース全体図
4月15日 ボウ小屋(2375m)からガイ小屋(2585m)へ縦走
距離:10.5km、標高差:↑525m↓315m、行動時間:6時間半

さ~今日からはいよいよ縦走開始です。
この手の縦走は山小屋を使用するので荷物は比較的軽め。背負う荷物の中には、寝袋(夏用でOK)、スリッパ、洗面用具、食材、このぐらいが通常の日帰りバックカントリーの装備にプラスされます。重量的には12-15kgほどでしょうか?この他、ハーネス、カラビナ、スリングなども装備としてはありますが、身につけて出発するので背負うわけではないです。

この日の天気も比較的良好。氷河の上にはもちろん木が全くないため、一旦天気が崩れるとホワイトアウトになり100倍行動が大変になるので、ここ数日の天気はまったくもってラッキーでした。

新しいガイハットは今年の3月1日にオープンしたACCの山小屋の中で最新のもの。恐らく日本人としては初めての利用だったと思います。記念すべき滞在でした。
新しい山小屋ので中はまー綺麗。ソーラーと風力を駆使して環境にも優しい山小屋。又泊まりたい山小屋の一つです。来年ももちろん企画しますので、是非皆様の参加をお待ちしております!

2日目の概念図
青空のもと、ボウハットを後に。

標高を上げていくと氷原にでます
クラバス帯はロープアップで安全に通過
別パーティーも一緒の行程でした
氷原上はだだっ広い場所 
ガイハット上のスロープを滑ると。。
オープンしたての小屋に到着
ピカピカのキッチン
振り返るとリビングエリア
乾燥室も完備!
お皿、コップ、鍋釜も新しい
切れないナイフが多い山小屋ですが、
全部新品
リビングからはヨーホー方面を一望
このマークは日本人考案ですよね?
夕食はカルボナーラ
 4月16日 ガイハット(2585m)からスタンレーミッチェル小屋(2055m)へ縦走
距離:8kmほど 標高差↑250m↓785m 行動時間:5時間55分

快適なガイハットは一泊のみなので、この日も縦走しました。
しかも南斜面を多く通らなければ行けなかったので、朝は早起き。8時前には出発です。
またまたピーカン、朝からテンションがあがりますね。
ガイハットの下の斜面は標高差200mほどのカリカリ斜面。エッジは効くんですがもし転んだら止まらないでしょう。ここが旅で一番危ない場所でしたね。
佐藤さんは昔からスキーをやっていらっしゃるので、この辺も無難にこなして頂きました。スキーがあまり得意でない人であれば、ロープでのビレイも必要でした。

その後は凍った湖を横断し、次の核心部Isolated Colに向かう急な登りでしたが、あまりに最近暖かすぎて南面が不安+若干の新雪+風でスラブもできていたので、急登コースは避け別ルートで次の山小屋スタンレーミッチェル小屋に向かいました。

それにしてもこの日は暖かかったー。これだから春のトラバースはやめられません。

Day4概念図
ガイハットの前で
急斜面を滑り降りると氷河が間近に!
ここを登る予定でしたが、今回は安全を取りパス。
この付近も滑る場所たくさんありますねー
ちなみに2005年に来た時はこんな段差なかったです。
氷河も後退してますねー
湖を横断
天気良すぎ!
レイクオハラの山々を望みながら休憩
サポート隊の剛士と佐藤さん
私と佐藤さん
この下りはやば急でした。
しかもカリカリ
あと15分で山小屋!
1930年台に建てられたスタンレーミッチェル小屋は渋いっす
主な寝床は2階、階段急です
一階にも個室あり、早い者勝ちっす。
年季の入ったプレート
2時前に到着し、午後はくつろぎタイム