今年の冬も色々な会社で、スキーガイドの仕事をさせて頂きます。
本当は、ひとつの会社でフルタイムスタッフとして働けることが望ましいのですが、毎年20人ほど新しいガイドが排出されるので、人気のある場所は中々入るこむことが難しいです。
よっぽど強いコネがある、もしくは自分のお客さまグループを連れて行くなどしないと、雇ってもらえないのが現実です。
ということで、どなたかスキーグループの方、ロッジに一緒に入ってスキーツアリングしませんか?
歩くのは嫌という方は、キャットを貸しきってのキャットスキーなども、滑りっぱなしで楽しいですよ~。
はい、ということで、今年の冬はYamnuska Mountain Adventures(YMA)、Golden Alpine Holidays、Valkyr Adventuresで主に働かせていただきます。
今年はメカナイズドスキーと言われるヘリ、もしくはキャットスキーでの仕事が無いので、滑りが減るので残念ですが、それは来冬に期待したいと思います。
そんな中11月下旬と12月頭、YMAが主催するAST1と言われる雪崩講習のフィールドデーのガイドに出てきました。
ASTとは、Canadian Avalanch Centre(CAC)がプログラムを作り、プロバイダー登録している会社がそのコースを提供する雪崩講習です。
詳細はこちら http://www.avalanche.ca/cac/training/ast/ast-1
先シーズンはカナダ全土でなんと7000人も受講した、人気のあるコースで。YMAも毎週50名ほどのお客さまにAST1を提供しています。
日本雪崩ネットワークでいう、ベーシックセーフティキャンプがそれにあたります。
詳細はこちら http://nadare.jp/seminar/
講習は2日間。初日はクラスルームでの座学、2日目は実際にフィールドに出て学びます。
私の担当は通常2日目から。
初日のクラスルームを24人前に英語でやるのはなかなか大変でしょうが、いつかはやらないと次に進めないので、やる日が来るでしょう。
とは言ってもフィールドの日も一日中喋りっぱなし。
これはこれで、結構疲れます。
1日の流れは、下記の通り
1. カナダ雪崩協会からの雪崩予報のレビュー
2. 天気予報のレビュー
3. Avaluatorとわれる、意思決定補助カードのレビュー
4. ビーコン、プローブ、シャベルの練習
5. 実際に歩いてのルートファインディング、危機察知の練習
6. スノーピットのデモ、練習
7. 雪崩救出のシナリオ
意外にカバーする内容が多いので、1日もあっという間に終わってしまいます。
人に教えるということは、自分も整理だって覚えていないと行けないですし、
質問が来ることにより、分からなければ更に自分で学ぶので、一般的なガイドの仕事とは少し違いますが、大切にしていきたいコースですね。
私のカナダ雪崩協会での、現在のステータスは、アクティブメンバー。
経験を積んで推薦をもらえると、プロフェッショナルメンバーになれます。
そうすると、更にアドバンスな、AST2コースを教えることができるようになるので、今後の目標ですね。
日本に行くまで後2回コースがあるので、それも気合入れていきます!
講習会場のBowSummit。 シーズン頭は非常に込み合います |
ピットの練習。積雪たったの50cm。 まー練習ですから |
埋没者救出の練習 |
最近話題のWifi電波との干渉テスト |
先日の講習から。積雪はまだ65cm |
雪の中に含まれている水分を測る機械。 ポイントは何cm積もったかではなく、何mmの水が含まれているかです |