Great Divide Traverse_概要編

北半分

南半分

グレート・ディバイド・トラバース。
ロッキーでバックカントリーをしている人なら一度は耳にしている筈のこのトラバース。
2012年遂にやっちゃいました。
時間的、体力的、技術的、天候的、そしてメンバー、これが上手く揃わないと成功はできない。まー人生で一度チャンスがあるかどうかって感じだけど、一回目のトライでうまいこと完走することができた。

自分の記録的にもブロクに残しておかないともったいないので、頑張って書いていきます。
今回は概要編。

グレート・ディバイド・トラバースのスペック
距離:320km
日数:22日
標高差:約18,000m

ルートは、ジャスパーからレイクルイーズまでの約320km。
日本で320kmっていうと、東京から名古屋ぐらい? いやーマジで遠い。

この320kmをもちろん徒歩で、というかスキーで縦走。
世界的に有名な道路、アイスフィールド・パークウェイの西側にある山々の裏側を通過した。
日数は通常3週間。自分らは、標高差はあるができるだけ氷河で繋ぎたかったので、22日間かかった。

装備、食料編は次にまわすが、一気に3週間分の食料を担ぐのは不可能なので、食料は2回のフード・キャッシュを利用した。
フード・キャッシュはカナダならでは、ヘリコプターで山の中に運び(一回は山小屋)、パイロットから緯度経度をもらい、GPSで探すという寸法。

スキー・トラバースは日本ではあまり馴染みが無いかもしれないが、いわゆるバックカントリースキー装備で遠くまで移動するスタイルの遊び。

メンバーは3人。全員サンシャインビレッジのスキーパトロール友達。この手のツアーは力量が同じぐらいで、気心があってないと、仲違いするだろうね。
細かいところで自分もイラツイたり、多分イラツカれたりしてただろうけど、3週間も毎日大変な行程をしていたのに、皆仲良く過ごすことができた。これって、やっぱりメンバーに恵まれたってことでしょう。

このトラバース今まで1967年の初踏破以来、10組弱が完走。
今回つないだハイライン(氷河でつなぐルート)は、我々が初踏破。もちろん他の日本人はやっていないと思われ。

とりあえず、ロッキーは縦断したけど、じっくり滞在して滑り込みたい場所がたくさん。
これで終わりではなく、ベータは手に入ったので、今後の人生の中で、今度はヘリ入山で戻って、
滑ってみたいっす。