Mt.Columbia (3714m) Day1

期間 2004年4月9日~11日 
メンバー AlpineClub of Canada Calgary Secitonの仲間×6(男×5、女×1) 

今回は、カナダの山岳連盟の山行に参加して、コロンビア山に挑戦した。標高は3714m。富士山より少し低いが山頂まで氷河に覆われていること、天候が安定しない山ということで、比較的難しい(技術的というよりは総合的に)山。 
コロンビア山はアルバータ州で一番高い山でもある。 
ちなみにロッキーの最高峰はMt.Robson3954m。カナダの最高峰はMt.Loganで5959m

Day1(4/9) 自宅~アサバスカ氷河麓~テント場 

朝(深夜?)3時に高速沿いで待ち合わせ、そのままトランスカナダハイウェイ→93号線と乗りつぎ Athabasca氷河の駐車上へ。レイクルイーズを過ぎたあたりで、他の皆より1時間多く寝たという理由で、なぜか自分がハンドルを握っていた。コロンビア大氷原の麓にあるクライマー用の駐車場に駐車。準備をして早速登山開始。登り始めは6時頃。ここから地獄の初日が始まる。 

実は、登り始めた直後、1人のスキーとバインディングが合わないことが判明。リーダーのアンディは容赦なく彼に帰宅を命じる。つまりヒッチハイク。無事に帰れたのか?ある意味登頂より難しいかも。これでメンバーは5人。 

初日はキャンプ地までひたすら登り。幸か不幸か天気は最高。氷河からの照り返しにあえぎながら黙々と、距離を稼いでいく。そういえば、出発から2時間一度も休憩を取っていない。氷河上の為ロープで繋がっているので勝手に休むわけにも行かない。この辺からアンディに疑問を持ち始める。 

3時間ほど歩いて、しばし休憩。この辺からコロンビア山の雄姿が見れるようになった。アンディは早く先を急ぎたいようだが、何をそんなに急ぐ必要が?どうせ今日は登れないんだし、テント場までも後数時間の距離なのに?その謎はすぐに解けた。 

歩いて約6時間後、無事テント場についた。結構いいペースで歩けていたと思うが、あまり休憩を取らなく、水分、行動食を取っていなかった為、アンディー以外皆結構疲れている様子。さーテントを張って休憩だ! 
っと思った瞬間アンディの一言『よし、テントを張って1時間後に出発だ!今日は山頂目指すぞ!』 
えー!!通常コロンビア山の行程は2泊3日。1日目テント場、2日目山頂アタック、3日目下山である。時間も既に1時。最近の日没は日が長くなったとはいえ7時ごろ。ちょっと無理なんじゃないのっと思いながらも、誰も反対もせず出発決定。 

テント場から、コロンビアまでは一度標高差200m程を下った後、向こう側に登り返さなければならない。この登りが辛いこと。しかもそっからずーとダラダラとした登り。最初は感動したコロンビアの雄姿もだんだん飽きてきた。 
やっぱし休みを取らないアンディ、なぜなら今日中に登りたいから。 

約2時間後、2人組みでロープアップした仲間がギブアップ。彼らは既にアップアップ。二人だけでテントに戻ることに。不幸にもアンディとロープアップした私は帰ることもできず、そのまま続行。さらに2時間後には、自分の後ろを歩いていたNZ人の女の子がギブアップ。とっくの昔に返りたかった私も内心喜んだが、アンディがもうちょっと、もうちょっといいでしょ?と、もてない男のようなセリフを繰り返し、続行。 

午後5時ごろやっとコロンビアの麓に着く。アンディ一言『こりゃー時間が足りないな』 
ふざけんなー!そんなのスタートから分かっているだろ!! 
引き返すことが決定し、人生最高に疲れた体を引きずってテント場に戻った。多分時間は7時過ぎ。 
朦朧として見た、コロンビアの夕日は美しかった。。 
さー出発。天気は最高。先行パーティーが前に見える 

バインディングが合わない。事前にチェックしようよそれは 

ヘッドウォールを登ったところ。クレバス帯が既に下に

目指す山マウント・コロンビアが見えてきた 

ナイスリーダーシップを発揮したアンディー、もう見ることはないだろう 

テント設営、ここからさらに7時間行動 

夕日がきれいだったー。生きてて良かったー