パンツは赤と黒の展開 |
カナディアンロッキーはも暖かい日が増えてきましたが、まだまだスキーシーズンは続いております。これからのシーズンは標高3000mほどの氷河にあがり、氷河スキー縦走等に最適な季節になってきます。
そんな今回のレビューは、モンベルのスキーパンツである、パウダートラックビブです。
名前のとおりビブタイプのモデルです。
ビブタイプのパンツは好き嫌いが別れると思います。
ビブのGood Pointは、
”雪入ってこない”
”腰回りが暖かい”
”パンツのずり下がりがない”
などでしょう。
Bad Pointは、
”冬のテント泊には向かない”
これは個人的な事なのですが、テント泊で寝袋に入る際に私はアウターパンツは脱ぎます。問題は、朝再度パンツを履く時に、暖かいダウンジャケットやフリース/ソフトシェルを脱いでからでないと、肩のストラップがかけられない事です。時にマイナス20度で起きなければ行けない状況で、ダウンなどを脱ぐのは非常に勇気のいる動作なのです。うんこをする時も同様ですね。
ということで、ビブは家や山小屋ベースで滑る際には問題ないですが、テント泊の時は余り相性が良くないアイテムと言えます。
さて、本製品の細かいポイントを見ていくと、ポケットが3つ(腿x2と胸x1)あるのは使い勝手が良いです。また腰にあるベルトを締めることにより、ダボッとするのを抑えてくれます。
生地はゴアテックスプロを使用し、透湿性も高いのでがっつりラッセルしながら標高を上げる日本のバックカントリーで使用した時も、暑くなりすぎる事はなかったです。
マイナスポイントは、サイドにあるフルジッパー。
フルジッパーにより、靴を脱がずに脱着可能という利点はあるものの、長いジッパーに寄る重量増、ジッパのエンドが腰より上にあるので、ベンチレーションとして使用したい時にカバンのヒップベルトと干渉してしまう。ジッパーがヨレることにより、雪がサイドに溜まる、などなどマイナスが多いです。
また、裾の中に雪の侵入を防ぐインナーが付いていますが、その締め付けがベルトタイプ。これはゴムの方が断然便利です。ブーツは日中ちょこちょこバックルを緩めたり締めたりしますが、ゴムであれば引っ張ったら自動的に戻りますが、ベルトだと毎回締めなおさないといけないので。またベルトが小さいのでグローブを外さないと行けないのも、冬のパンツとしては不親切かな。
ということで、ある環境下では満足度の高い商品ですが、個人的には改善を求めたいところも数点ある、というゴアテックス製のパンツです。
174cmがMを着用 |
左右に2つのポケット、旨に1つポケット |
ウェスト部分にベルトが付いおり調整可能 |
大きな胸ポケットはメモやビーコンを入れるのに便利 |
サイドはフルジップタイプ。 これは個人的にはNG。暑い時にベンチレーションとして使用したい時にザックの腰ベルトが干渉してしまう。 |
裾を止めるのはベルト。 ここはゴムにして欲しい |
フルジップがたわむので、この部分に雪が溜まる(笑) |