2015-16 Chatter Creek Guide Training / チャッタークリークのガイドトレーニングに参加してきました


チャッタークリーク!
自分がいるところには雪が降らないと、日本、カナダと世界をまたにかけていじめられている私ですが、カナダに戻ってからもマイナス20度からのプラス温度へと、相変わらず気候をかき回しています。

そんなカナダですが、自分がいない時に降った雪のおかげでシーズン自体は無事にスタートしております。今年で4回目かな?となる、キャットスキーの聖地、チャッタークリークでのガイドトレーニングに参加してきました。

過去のトレーニングの様子はこちらから
11-12シーズンのガイドトレーニング
12-13シーズンのガイドトレーニング
14-15シーズンのガイドトレーニング

日数は6日間。

11月29日
初日はファーストエイドの講習&テスト。
去年はテストがあるのを知らずお気楽に参戦した結果、ちょーギリギリで合格。まー落ちているカナダ人もいるので、外人枠の自分的にはよくやった方ですが、緊急時に使用するスキルなので、ガイドとしてはしっかりしていないと駄目な部分です。
ということで、今年は気合を入れて事前にテキストを読もうと思ったのですが、どうやら捨てちゃったみたいで発見できず。今年も事前勉強無しでの参戦と相成りました。

結果はもちろん”合格”。80点以上合格で、81点を叩きだしておきました。
ふー来年はちゃんとやります。

AED,CPRの練習

11月30日
今日からはいよいよロッジに入山。お客さんはヘリで20分ですが、我々スタッフはもちろん道路使用。車で2時間、その後雪上車で1時間(シーズン中はこの部分はスノーモービルなので15分)かけて入山します。
午前中移動した後、午後からは、ガイド部屋で法律やポリシー、などなどの勉強が続きます。訴訟が多い北米なので、この辺はしっかりやります。夜は飲み。

これがキャット。
去年3台新調されました。

12月1日
この日も午前中は座学から。朝と夜にやるガイドミーティングの方法とか、カナダのヘリ、キャット、ロッジ、スキー場、国立公園、高速などなどが加盟する雪情報交換システムの使い方などのレクチャー。
座学の後は、ファーストエイド。新しいギアの確認とか、実際外に出てけが人搬送の練習とかをしました。

ソリの確認
搬送練習
午後はロープレスキューの練習。クリフに落ちたお客さんをあげたり、降ろしたり、氷河もあるのでクレバスレスキューなどを復習しました。

夜は飲み。

まずは室内でロープワークの確認
外でのロープ練習では、自分はけが人役だったので、
吊り下げられながらロッジ全景をパチリ。
夜はお客さんの食べるご飯をテスト。
この日はカモ、うまいっす。

12月2日
いよいよガイディングに直結した内容へ。
午前中は、雪崩ビーコンの勉強。会社としてお客さんの分も含めて300台以上のマムートパルスを使っているヘリスキー会社の雄CMH、ここでガイドしている人間もいるので、CMHで習ったことをフィードバックしてもらいます。ちなみにチャッターでは50台ほど所有しています。
座学の後は、キャットであがり、まずはロストスキーヤーサーチ。木の中でどこに行ったかわからなくなったお客さんを、ビーコンを使って探します。ビーコンにはそんな使い方もあるんですね。

雪が良くて探している場合ではなかったです(笑)

午後は場所を移し、雪崩時のレスキュー練習と、複数埋没時のサーチ練習。この辺は染み付いているので、結構楽しみながらやりました。

夜は飲み。

なんか綺麗な雲
ビーコンの練習のあとは、表面霜探しという名目のすべり。
北面はかなり良い雪です。

今年の序盤の雪は弱層もなく強い雪です。
雪崩なし!

12月3日
午前中はチームビルディングのエキササイズ。シニアガイドの一人は、デシジョンメイキングというカテゴリでマスター(修士号)を持っている強者なので、彼女の指導のもといろいろなシチュエーションを与えられ皆で議論しながら発表しました。意外に楽しいです。これ。

議論したものを発表します。
午後は今年から導入された、Terrain familiarization。
新しいガイドさんもいるので地形を知ろうってことですね。平たく言うとキャットをだして、我々で滑るってだけです。
3本しか滑らなかったですが、雪ちょー良かったです。一本が標高差400-500mあり、もちろんノンストップで皆爆速で滑っていくので、周りに行きがない私はついていくので精一杯。モモがはち切れるかと思いました。でも楽しかったー。やっぱ良い場所です、ここ。

最後の夜なのでガッツリ飲み。酔っ払ってやるビリヤードは調子が良かったです。

通算1勝2敗。今年はもっと頑張ろうかな。
って頑張る方向が違うね。
12月4日
いよいよ最終日、と言っても何をするのではなく、二日酔いの状態で朝の出発に間に合うようにしっかり起きればOK。来た道と逆に3時間かけて下山するだけでした。バスでは爆睡。このあとGoldenからキャンモアまで2時間かけて帰ったとさ。

さー明日からはスキーガイドの仕事です。働きまっせー。