2015年8月2日 マウント・スティーブンへの化石ツアー

8月2日のこの日は、レイクオハラに行く時に立ち寄るパーキングエリアからいつものように、Cathedral Mountainを見ながらトイレ休憩。通常ですとここからレイク・オハラの駐車場に行くところですが、本日はそのまま行き過ぎフィールドの町へ。
そうです、かの有名なバージェス頁岩動物群の化石がわんさかあるという、国立公園が主催するMt.Stephen(スティーブン)への化石ツアーに参加してきました。

このバージェス頁岩の化石群は、知る人ぞ知るというより、一般の人は全く知らないと思いますが、古生物マニア、生命の進化好きの人にはヨダレが出るほど貴重な、行ってみたい場所No.1に入る素晴らしい場所なのです。
カナディアンロッキー自然公園群が世界遺産になる前に、この付近にある化石発掘現場がそこだけ世界遺産に登録されていたという、貴重な場所。日本の方は世界遺産という響きに弱いので、それだけで行ってみたくなるのでは? 5億年前の化石群、5億年前ですよ! 人間というより哺乳類、というより脊索動物の原型がやっとでたという時代の、化石が一杯ある場所、それがヨーホー国立公園にあるわけです。

お客さまは、K様とK様。K様は8歳の時にNHKスペシャルでこの化石の話をTVに見て以来いつか行ってみたいと夢に見ていた場所、その夢を十年以上たって叶えたのが、今回でした。NHKの番組制作者の人も嬉しいですよね、作った番組が影響を10年以上も人の記憶に残っているというのは。

この化石ツアーは国立公園のガイドツアーでないと入れない場所です。私もガイド資格はありますが、ここはお客さまを勝手に案内するのはNG、今回はサポート役として一緒に歩きましたが、説明は専門家から。非常に興味深い話をいろいろ聞くことができました。

トレイル自体はハイキング用にはできていないので、急登続き。
参加されたい方は、ハイキング中級者以上、ある程度体力がないと駄目ですね。でも地球の偉大さ、生命進化のダイナミックさを感じたい方は、非常に興味深いツアーですので、是非参加してみてください。

K様とK様
この度は化石ツアー一緒に歩かせて頂きありがとうございました!
たくさんの化石見ましたねー。Stephenのほか、Wolcot、Kootenayともう2ヶ所化石ツアーありますので、是非3ヶ所制覇狙って下さい!
今後とも宜しくお願い致します!

大聖堂山(Cathedral Mountain)が綺麗な朝焼け
いつもはここからレイクオハラですが、今日は違いますよー。
朝7時にフィールド集合。早い!
バンフは5時に出発しました。
ガイドの、、名前忘れちゃいました。。
学校の専攻が古生物学だそうです。
んーマニアック
このエリアは一般の入山は規制されています。
監視カメラが数カ所あり、モニタリングしているそうです。
このモニタは見やすい場所に、その他のは隠してあるそうです。
急登を登るといきなりロッカーが出現。
この中に綺麗な化石を保管してあり、見せてくれます。
こんな感じ。
ご存知三葉虫
さらに急登を登ると、この看板がでてきます。
ここが三葉虫の宝庫の場所
はい、いきなりそこら中にでてきます。
最初興奮しましたが、岩という岩に三葉虫があり、
そりゃすごい数でした。
このような冊子を借りて、三葉虫以外の化石も探します。
Kさんのお目当て、アノマロカリス。
当時一番強かったやつです。体調は1mの個体もいたそうな。
これはレプリカ。アノマロカリスの化石です。
一つの石に何匹もの三葉虫。
ほとんどは抜け殻だそうです。
発掘現場からフィールドの町を見下ろす
こんなのはざら。
右上、左上がへこんでいるのは抜け殻の証拠。
5億年前、すごーい昔です、まじで。
Kさん発見のアノマロカリスの触手。
6名のお客さまがキャンセルしたようで、この日は我々の他に2名のみ。
ラッキー。
フィールドのビジセンターに到着すると、
ポストカードのお土産ももらえました。
フィールドのビジセンター内にある展示物でおさらい。
バージェス頁岩動物群を一躍有名にした学者、スティーブンJグルード。
こんな顔していたんですね。
ワンダフル・ライフは必読の一冊ですよ。


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