130505-09 Peyto Hut Based ski mountanieering



このブログを書いているのは7月5日ですが、なんと2ヶ月前の山行レポートを今更ながらさせて頂きます。

日本からお越しの児玉様を先週ワプタトラバースにご案内しましたが(その時の様子はこちら)、その際にもう一回氷河に行きたい!とのご要望をいただきました。

本来は、ワプタトラバースの後は日帰りのバックカントリーを3日間やる予定でしたが、1日追加して頂き、ではまだ行っていない小屋に滞在しながら付近の山を登りましょう!ということになり、早速山小屋を予約。この時期はシーズンの終わりに近いので、比較的簡単に予約がとれます。
ただ、氷河の上は雪がたっぷりなので、ご安心を。

滞在中は氷河の上でもプラス10度ほど。下界は25度ほどいっていたようなので、標高の低い場所でのバックカントリーははっきり言って、雪崩の危険度が高くて無理でした。
なので、一気に標高をあげ氷の世界に行ったのは正解。
天気も最高で充分に春雪スキーと周辺の大パノラマを堪能致しました。

5/5 ペイトレイクからペイト小屋までのアプローチ
まだ凍っているペイトレイクの上を通過して小屋にアプローチ

ちなみに夏はこんな色の湖です
気温が高いのでそこらじゅうで雪崩が

雪が切れている場所は、板を担ぐ必要があります

だいぶ小屋に近づいて来ました。後ろの線は他のパーティーが歩いた跡
ペイト小屋

小屋の内部。キッチンとベットが一体型の簡素ですが住みやすい作り
小屋内部からの景色



5/6
今日も快晴だったので、Mt.Gordon(3203m)の山を目指すことにしました。ペイト小屋からだと少し遠いですが、天気も良いので気持ちよく歩けました。

Mt.Rhondaの麓を二人組が歩いています

Gordonに向けての最後の登り。氷原の景色は最高

無事に山頂に到着です。ここからは360度パノラマ

頂上稜線を歩く別のパーティー

二人で記念撮影

下りの楽しみはもちろんスキー

ちょっと気温が高すぎでした


 5/7 この日はワプた氷原の一番北まで行ってみました。これで前回のワプタトラバースと合わせて、くまなくこの氷原を歩きました。

ただ、この日は少しトラブルが。
山小屋が一緒だった若者二人が昨晩から帰ってこなく、明らかに予定が狂っている様子。
初めて会った二人なので、詳しい予定やスキルレベルも知らないし。
夜にレスキューを呼んでも何もできないので、朝に連絡しようと思いその日は就寝。朝になって寝床を見てみてもやはり戻ってきていない。ということで、業務用無線にて国立公園のレスキューを呼びました。このような無線はガイドとして持っていないとやはり何かの時に対応できないですからね。
これは、夏のハイキングでも一緒だと思います。

1時間ほどすると国立公園のヘリコプターが到着。中から出てきたレスキュー隊は全員知り合いでした(笑)。状況を話して彼らは捜索に。
ここから、我々が下山するまでアップデートが入らなかったのですが、家に帰ると隊長からメールが来ており、どうやら山の反対側で雪崩に巻き込まれ、ギアを失ってしまい、なんとか徒歩で下山したとのこと。あと一歩で重大事だったらしいので、レスキュー要請をしてくれてありがとう、とのことでした。

とにかく大事に至らなくてよかったですね。

素晴らしい朝焼け

国立公園のレンジャー達

無名ピークでランチ。遠方にはマウント・フォーブスが

昨日歩いた氷原を見渡す
 5/8 下山日。この日も最高に暑い気温なので比較的涼しい朝に雪崩地帯を抜けることにしました。
4日前にはスキーをはいて歩けた場所もすっかり雪解けが進み歩くことに。それでも、あっという間に下山することができました。


前方の谷を高巻く形で下山する

行きは渡渉の必要はありませんでしたが、疲れた足を癒してくれます

児玉様
この度はバックカントリーツアーのご要望を頂きましてありがとうございました。
来年はマッキンリーに行くとのことで、今から楽しみですね。日本でのトレーニング頑張ってください。
応援しております。
また、カナダにいらっしゃる際は、別の山小屋に行きましょう!

ありがとうございました。

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