カナダ山岳ガイド協会スキーガイド試験、結果

はいASGの欄にチェックが付きましたよ!

4月に受験したカナダ山岳ガイド協会のアプレンティス・スキーガイドという資格の結果が、
4月の中旬に届いた。

結果は、"不合格"

実はこれは想定内であって、クレバスレスキューの試験に落ちたので、まー合格には成り得ない。
ただ、このクレバスレスキューはトランシーバーサーチ試験と共に再試験が可能なカテゴリーなので、
自分で練習して、自信がついたら再試験を受けることができ、それに受かれば、晴れて合格ということになる。

ということで、先日10月某日に再テストを受けまして、遂に”合格”!!!
晴れてApprentice Ski Guideになりました。
日本人だと、Ski Guideがウィスラーに2人。
自分と同じApprentice Ski Guideがバンフに1人、日本に1人。
なので、自分含めて5名が、山スキーのガイドをできるということになります。

Apprenticeというのは、見習いの資格。見習いなのでFull Skiや国際ガイドの監督のもとガイドができることになり、30日間以上のガイディングをした後、Full Ski Guideを受けると、自分一人でガイドできるようになるSki Guideという資格がもらえるという算段。

国際ガイドの監督といっても、現場に一緒に来るわけではなく、そのようなガイドさんが働いている会社に所属していればいいということなので、現場での判断はもちろん独りでしていくことになる。

ちなみに、試験のカテゴリーは全部で10個。

Technical / Instructional Skills Marksと呼ばれるものが2個。これが再試験可。
1.クレバスレスキュー
→ハーネスをつけていないお客さんがクレバスに落ちたという設定で、救助を行う。
-スノーアンカーセット+ロープをつける
-そのロープで落ち口に行き、お客さんの状態をチェック、ロープを落とし仮確保
-ロープを伝って懸垂し、お客さんの所に降りて、応急救護をしハーネスを付け、本確保
-ロープを伝って登り返し、お客さんと荷物を引き上げる
-一人で上げられなければ、Mechanical Adbantageと言われるテコの原理?みたいのをセットしていく。
これを45分前後で出来れば合格

2.トランシーバーサーチ
4つのトランシーバー(2つは近くに埋没、1つは2mほど深く埋没)を12分以内で探す

Categorical Marksと言われるのが下記8つ。
これは一つのカテゴリーで2日間Failになると、試験自体が不合格に。

3.クライアントケアー
→お客さんのケア、管理。

4.リスクマネージメント
→どのようにリスクを減らして行くか。これは説明しようにも、見なければいけない場所が多すぎて難しい。雪崩、落石、川、木、雪のコンディション、クレバス、急な斜面の登り、下り、Etc.

5.テクニカルシステムズ
→ロープワークやら積雪チェックやらの技術

6.プロフェッショナリズム
→プロのガイドとしての立ち振舞。喋り方、身なり、準備、健康面、精神面Etc.

7.ムーブメントスキルズ
→スキー関連。上手ければうまいほどいいっす。

8.テレインアセスメント
→地形を読み取り、最善の方法で目的地まで行く能力

9.アプリケーション
→んー不明

10.デイリーオーバーオールマークス
→1日毎に与えられた目的をどのように達成できているか。

これの1以外は4月に合格、1を10月に合格したので、後は現場に出るのみ!
今年の冬も楽しみです。