2012年の4月にようやく試験にたどり着いたので、その様子をアップ。
ちなみに、全体のプロセスは下記を参照あれ。
概要編
アルパインスキル研修(4日間)
メカナイズド研修(7日間)
ツアリング研修(7日間)
日時:2012年4月7日~4月14日(8日間)
場所:カナダ西部、セルカーク山脈、Sorcere Lodge
費用:2295カナダドル
講師:Mark Klassen, Mark Bender, Matt Peter
場所はセルカーク山脈にあるロッジを拠点に。セルカーク山脈といっても日本では馴染みが薄いと思うのではそこから。
カナダ西部には3つの大きな山脈がある。東からカナディアン・ロッキー、コロンビア山脈、コースト山脈。
カナディアン・ロッキーは説明の必要はなし。バンフやらレイクルイーズなどがあって、自分もこの中の小さな町キャンモアに住んでいる。
コロンビア山脈は、実は一番楽しい場所。
セルカーク、モナシー、パセール、カリブーなどの山脈群の総称であり、かの有名なロジャースパス、レベルストークなどはこの山脈の中にある。さらに国立公園が少ないので、キャットスキーやヘリスキーなどのオペレーションもだいたいこの山脈の中。
最後はコースト山脈。これは、ウィスラーとかワディングトンなどがある山脈。
ということで、この中のコロンビア山脈の中のセルカーク山脈にあるロッジ、Sorcerer(ソーサー) Lodgeにヘリで入山し8日間の日程で試験をおこなったということになる。
正確には、7人がLodgeから15kmほど離れた場所でキャンプスタート。そこで3泊。他の6人がLodgeに入り3泊。4泊目に二班がいれかわり、後半の日程をこなすという、新しい試みだった。
ちなみに、試験の場所は毎年変わる。
今回の試験は、Apprentice Ski Guide Examと呼ばれ、平たく言うとアシスタント資格。合格後も国際ガイドや一人前スキーガイドの監督のもと仕事ができるというもの。
ただ、アシスタントといっても、ガイドとしてはプロなので、もちろんお客さんの先頭にたって一人でお客さんを案内するし、ヘリスキーなどは半分ぐらいはこのガイド資格。
前置きが長くなったが、まずは前半戦のキャンプ部分から。
1日目
ヘリ入山、キャンプ設営、クレバスレスキューテスト
ヘリ入山はゴールデンという町から30分ぐらいいったHeathe Mountain Lodgeというところから。
大体15分のフライトで、キャンプサイトへ。
キャンプは個人用のと、Mountain Heardware社のグループテント。これはでかいテントで15人ぐらい入っても大丈夫。
テント設営後は、早速クレバスレスキューのテスト。
なんと、ここで自分は不合格。スノーアンカーをセットし、ハーネスをつけていない人を確保し、ラベルでクレバスに降り、ハーネスを付けて、自分はスリング2本であがり、上から引っ張りあげる。これを45分。いろいろあって、自分は再テストが必要なことに。
まー、このクレバスレスキューとビーコンサーチテストは、唯一再テストが可能なカテゴリーなので、気を取り直して、残りの7日間を過ごす必要があった。
結果的には、よくぞ初日の失敗を気にしないでやったなっていうぐらい、残りが上手くいったので奇跡の復活ってとこだ。
入山のヘリ。A-starというかたちで、Great Canadian Heliというヘリ会社が使っている |
仲間達 |
いきなり頭を悩ませるデカテント設営 |
上手くできました |
2日目
4人グループ+講師で山にLet's Go。一人のリード時間は1-2時間ほど。
この日は雪庇の危なさ、回避不可のテレイン・トラップ地形を歩く場合の心構え、氷河上でのロープアップの有無、雪質チェックのピットの場所の選定、お客さんへのブリーフィング方法など、基本的なことを再確認。
天気は良かった |
北面の氷河を登っていく |
頂上目指して最後の上り |
頂上 |
北斜面なので雪質は最高 |
3日目
今日は講師を変えて別方面へ。
1日の流れは、ガイドミーティング、朝食、8時間ほどのトリップ、キャンプに戻りPMガイドミーティング、夕食って感じ。
トリップ中は自分が他のメンバーをガイドするので、必要な時以外は講師も黙ってついてくる。まーApprenticeのレベルだと若干のコーチングも試験中にしてくれる。これが、Full Skiの試験だと完全に任される感じになるらしい。ということで、プレッシャーは低いともいえる。
どのようなルートで行くかを講師に説明 |
この日もピーカン。熱すぎるくらいだった |
我が相棒DPS |
自分の番が終わると気分は楽チン |
右の斜面も滑れる斜面。でも急。 |