荒野へ


集英社文庫、ジョン・クラッカワー著のIn to the Wild、邦題が荒野へ。 

まず題名が荒野って感じじゃないんだよなー。若い主人公が、悩みアラスカの山に入って行く話なんだけど、WildはWilderness的な意味じゃないのかな?こう原生とか。何も手の付いていない、人間が介在しないみたいな感じ。実際アラスカは荒野じゃないしね。ただ人間の手が入っていない、ピュアな自然。植生は限られているけど、自然は豊かだからね。 

ジョン・クラッカワーの本はIn to thin airが有名で、エベレストで大量遭難した話(彼も現場にいた)を、ノンフィクション的に描いた作品で、臨場感があって面白かったのを覚えている。 

これは題材がイマイチかな。 
自分もガイドをするユーコン準州の隣のアラスカなので、親近感があっていいんだけど、主人公の行動からは特になんのメッセージも伝わらないんだよね。 
まー誰かに何かを伝えようとしていた人ではないので、それも当たり前なんだけど。