こんなヘリに乗ってロッジにひとっ飛び! |
2018年3月21日-31日
ホワイトキャップアルパインロッジでの1週間
カナダは世界2番の国土面積。山も広大でカナディアンロッキーだけで日本の本州と同じ長さです。そして、カナダにはカナディアンロッキーだけでなく、ウィスラーのあるコースト山脈、ロジャースパスやゴールデン、レベルストークのあるコロンビア山脈、そしてカナダの屋根アラスカにまたがるセントイライアス山脈と、同規模かそれ以上の山脈が実はあるんです。
カナダ西部にはこんなたくさんの山脈が! |
私のホームマウンテンは、ロッキーとコロンビア山脈。ロッキーではサンシャインでのパトロール業務や4月以降の氷河スキー縦走のガイディング、コロンビア山脈ではキャットスキーやヘリスキーを行っています。
行ったことのない場所やあまり知らない場所に行きたいのは人間の性、ガイドとしても知らない場所、地形、異なる雪質でガイディングするのは、山のセンスを磨くのに必要不可欠なことです。
また、お客さんも行ったことのない場所に行きたいというリクエストを常々いただきます。ということで、3月後半はイギリス人のお客さんのリクエストでホームエリアではない、コースト山脈(太平洋側)にあるホワイトキャップアルパインというロッジでガイディングいたしました。
お客様の宿泊するヤート(左)と新しくできたゲスト棟(右) |
ロッジにはウィスラーから北に30分ほどある町ペンバートンからヘリで入山します。このヘリでアクセスというのがポイント。他のお客さんが入ってこれないので、ロッジのお客さんだけで付近を貸し切りできるわけです。つまりエンドレスパウダー!!
ロッジの定員は14名。10名以上で貸し切ることができます。この10名というのがポイントで。10名のお客さんを集めるのは大変で、リスキー。通常はグループのオーガナイザーに仲間を集めてもらい、集まらない場合のリスク(値段の上昇)はお客様にとってもらいます。カナダのスタイルで公募はほとんどないです。
とは言え、今回はイギリス人が10名集める予定でしたがいろいろあり、集まらなそう。ということで私のお客さんにも声をかけた結果2名の日本のお客様が手をあげてくれました。
イギリス人とはヘリ入山当日にヘリパッドで待ち合わせましたが、日本の方は時差、英語、運転の問題もあるので、数日前に待ち合わせてウィスラーのゲレンデで滑ったり、付近のバックカントリーを楽しんで体調調整しました。
毎朝カフェで朝食 おいしいかったです |
2010年冬季五輪をやったばしょでもあります |
下は雨でしたが、上はばっちりパウダー |
2日目はダフィーレイクエリアでバックカントリー |
今回は動画を沢山作ったので是非動画を御覧ください。しゃべるより見るほうが早し!
【動画】
ロッジに行ってみたい!というお客さんも多いのですが、いくつか注意点が。実は簡単には行きません。
問題1 予約が困難
→ 通常2年前から予約します。3年前というのも最近増えています。夏に今年の冬ロッジ行きたいなー、と言ってもほぼ不可能です。
問題2 予約金が大きい
→ 上記の為小屋側は強気です。予約時に返金不可の保証金が20-50%かかります。数十万円ですね。これキャンセルの際まじで返ってきませんので要注意。私も数十万損したことあります。
問題3 人数を揃えないといけない
→ 貸し切りにしたい場合、お客様のリスクで人数を揃える必要があります。絶対行く!というお仲間を10名ほど。これ結構たいへんです。
ということで、2年後の3月に10名で絶対カナダに行く!!という意気込みの方は是非ご連絡ください!
ホワイトキャップアルパイン、初めて行きましたが地形は最高。雪も良いのでまた行きたい場所ですね。これはガイド業の役得のひとつですが、お客様のおかげです。
ということで怒涛の3月もこれにて終了!
800kmのドライブで家に帰り、すぐにホームエリアで氷河スキー縦走のガイディングです!
入山日は晴れ! 約20分のフライト |
日本から参加のA様、N様 |
ロッジの中 |
初日からガッツリ滑りました |
食事は専属シェフが腕を奮ってくれます |
この日もパウダー |
バックカントリースキーなので自身で登る必要があります |
宿泊キャビン(ヤート) |
ヤートの中3-4名でシェア |
壮大なスケール |
山小屋とは言えフレッシュなフルーツもたくさん |
1週間過ごしたロッジをあとに |
下山するとバンクバーは桜満開でした |
バンクーバーはラーメン激戦区 旭川出身のA様と旭川ラーメンへ |
約2週間いたウィスラーを離れ800kmのドライブでロッキーへ ロジャースパスの雪崩あと |