Gear Review モンベル ステラリッジテント3型 レビュー


モンベル ステラリッジテント3型

モンベルのテント ステラリッジテントのレビューです。
スペック詳細は、モンベルのホームページを参照して下さい。

テントを選ぶときのポイントは下記の通りです。

1. 3シーズン用か4シーズン用か
2. 何人で使用するか
3. 重さの上限を個人的に決める
4. フライの種類
5. ポールがテント本体とどのようにくっつくか
6. テント自体の生地
7. 値段
おまけ. テントかビビサックか

具体的に見て行きましょう。

1. 3シーズン用か4シーズン用か

テントには2種類あり、
4シーズン用→年間を通じて使用可能
3シーズン用→春から秋の冬期以外で使用可能

と区分されます。
3シーズンと4シーズンの違いはメーカーがそのように発表しているので、というしか個人的には言えないのですが、4シーズンのほうが耐久性、耐風性に優れているように設計していることは確かです。
冬も使用する可能性があるのであれば、4シーズンを選びましょう。重量も対して変わらないですしね。



私は、いつも4シーズン用を選んでいます。

4シーズン用は氷河上で使っても問題ナッシング

2. 何人で使用するか

通常メーカー発表のサイズは、ぎりぎりです。
つまり、3人用テントを3人で使用すると少し窮屈に感じます。特にギアが多い冬期は狭く感じます。
なので、担げる重量に余裕がありそうであれば1サイズ上を、荷物をできるだけ軽くしたい場合は、メーカー推奨のサイズを選びましょう。
また、山行形態によってかわるので、複数のテントを持つ必要があるかもしれません。
私は、1人用と3人用を使っています。

また、入り口の数ですが、3人用のテントの場合、交互に寝ることが多いので(真ん中の人だけ頭が逆方向)、後方にも出入口がついていると、利便性は増しますね。ジッパーが増える分重量が増えますが、実際どのくらい重量増になるのでしょうね?あまり増えないのならそれもありだと思います。
2人用以下のテントであれば、入り口はもちろん1つでしょう。

3人で冬に使用。少し狭いですが、問題なくくつろげるレベル

3. 重さの上限を個人的に決める

もちろん軽ければ軽いほどいいですね。
モンベル製品を始めとする日本製は欧米製品と比べると圧倒的に軽いです。
3人用で2kg、2人用で1.5kgぐらいが私の上限です。

4. フライの種類

フライとはテントの上に被せるシーツのようなものです。テント本体だけだと防寒、防滴的に不十分なので、2枚生地になるわけです。
夏と冬とではフライの種類が違います。冬用は寒気が入ってこないように雪にフライト裾が埋めることができるように長くなっています。逆に夏は少し裾が開いていて通気ができるようになっています。

欧米製品で雪用フライをだしているところは実はあまりないので、まーどっちでもいいとも言えます。

雪用フライの入り口はチューブ式になる

夏用フライはいわゆる普通のテントのように開きます

5. ポールがテント本体とどのようにくっつくか

これ結構重要です。
テントポールをテント上部に付けられた穴(スリーブ)に通すタイプと、ポール自体にテントを吊り下げるタイプの2種類があります。
スリーブタイプは生地を多く使うので、やはり重くなってしまいますが、丈夫です。
吊り下げタイプのものは、紐で吊り下げるので強風の際にきれてしまうことがあります。
4シーズン用とうたっていないテントであれば、吊り下げタイプは避けたほうが無難です。
冬は風が強いので。

ポールの本数にも特色が出ます。
欧米のテントの設営は、主に3本ポールを使用するタイプが主流です。
メインの2本の他に、もう一本全室に向かって張り出すポールがあります。
個人的には、3本タイプがあまり好きではありません。1.重量がかさむ、2.パーツが増えれば壊れる場所も増える(シンプル・イズ・ベスト!)

6. テント自体の生地

以前はゴアテックスファブリックのものもありましたが、最近はみなくなりましたね。
量は減るにしろやっぱり結露しますし、生地自体も重かったですし、生地を守るためフライト併用していましたし。
個人的にはナイロンで問題無いと思っています。
モンベルのは耐燃加工がされているので、一気に燃え広がることがない(試していないですが)ようなので、もしもの時には保険があると言えます。
実際、マッキンリーに登っている時、隣の韓国隊のテントが威勢よく燃えていました。
その後、韓国ラーメンを差し入れしたら喜んでいました(笑)。

7. 値段

テントは高いですよね。安ければ安いほどありがたいですが、山で使用するならホームセンターで売っているような物は避けましょう。安すぎるには理由がありますから。

おまけ テント下ビビサックか

もちろん荷物が軽いほうがいいので、しばらくビビサックを試して時期もありました。
ただ、どうやっても結露が半端なく、寝袋のすぐ上にビビサックの生地がくるので、あっとうまに寝袋が濡れてしまいました。また、雨の日は結露プラス雨でやはり濡れ、精神的な安心感もゼロ。
ということで、テント使用に戻りました。やはりビビはアルパインクライミングの取り付きで仮眠など、ビビの語源であるビバーク的なシチュエーション(どうしようもない or 快適を削る必要がある場合)に使用するものでしょう。

さー、上記をふまえた上でモンベルのテントをレビューしていきましょう。

1. 3シーズンか4シーズンか
→ステラリッジテントは、4シーズン用のテントです。つまり厳冬期もいけるモデルです。

バンフ国立公園フレッシュフィールド氷河にて

2. 何人で使用するか
→3人用です。冬期に使用した際は少し狭く感じましたが、逆に暖かかったです。
夏であれば問題ないでしょう。

3. 重さの
→ポール、ペグを入れても2kg。これを3人で持てば1人650g。軽いです。

4. フライの種類
→夏用と冬用の2種類を使用しています。夏用は問題無いです。

冬用のフライに関してですが、寒気の流入を防ぐために、出入口がチューブ式になっています。
実はこのチューブが曲者。
通常、冬の場合出入りがしやすいように、出入口のすぐ外の雪を掘って、座れるようにします。
出入りがしやすい上、悪天候の際でも、体半分だけだして料理ができたりもするので、テント内で料理をするより断然安全です。

ただ、チューブにしてしまうと上記のことができなく、特に出る際にかがんだ状態から一気に伸び上る必要があるので、肉体的にも辛いです。

個人的には、フライの裾は長く、出入口が普通のタイプの物があると嬉しいですね。
もしくは、なにかテクニックをお持ちの方がいれば教えて頂きたいです。
冬用フライは、フライの裾を埋めて、出入口がチューブ状なので寒気が入ってきにくいのだが。。

夏用フライだが、テントにこしかけ作業ができる

天気の悪い日は、全室を使用して1人が料理。
後の人間は寝袋で待機。

夏用フライをつけたところ

5. ポールがテント本体とどのようにくっつくか
→スリーブタイプです。壊れる心配はゼロです。

黄色い部分がスリーブで、この中にポールが通っていきます。
ポールが交わるところもしっかりとした作り




ポールの受口もしっかりとした金属なので、耐久性があります。

ポールの先っぽにグリップがしやすいようにゴムがついている。
冬にグローブをしている時には重宝します。

6. テント自体の生地
30デニール・バリスティック・ナイロンリップストップです。。。
良くわかりませんので、こちらを読んで下さい。

7. 値段
45,900円。高いと思うか安いと思うかはあなた次第!

その他の特徴
2ポールタイプは設営も簡単。子供もできます

ポールを2つ通してフライを被せるだけ

ビールが美味い、じゃなくて換気用の穴がテントにはついています。
開けておくと少し結露が減ります。 


別売りのロフトを買うと、グローブやヘッドランプなどを入れておけます。

小さなポケットが2つ

入り口はメッシュにもなるので、夏には便利

焚き火と一緒なら気分はロマンティック。
パートナーは大抵男だが(怒)


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