カナダ山岳ガイド連盟(ACMG)スキーガイド資格~概要編~


先程、バックカントリー+ガイドでグーグル検索してみると、わんさかガイド会社がでてきて、そこに所属しているガイドさん達も含めると、すごい多くの人がバックカントリーガイドをしていることにびっくり。 

もちろん、自分が住むカナダにもバックカントリーガイドをする人はたくさんいるのだが、カナダ的にはカナダ山岳ガイド連盟(ACMG)が認定する公認スキーガイドでないと、国立公園ではガイドができなく、国立公園外でのオペレーションをするヘリスキーやキャットスキー会社も、同資格の保持者しか雇わない方針をとっているので、必然的にバックカントリーガイドになるためには、ACMGの資格をとらざるを得なくなる。 

もちろんお客さんの目も肥えており、ACMGのガイド資格を保持しているガイドを雇っている会社しか選ばない、つーか保持していない会社は存在せず。 

ということで、自分もACMGのスキー資格を取るべく,今年の秋から講習を受けることに! 

講習内容は個別にアップするとして、スキーガイドになるために下記のステップが必要。 

1.カナダ雪崩協会(CAA)のLevel1資格+80時間ファーストエイド+個人の経験をもとに書類審査 
2.アルパインスキル研修(5日間)→氷河でのルート、クレバスレスキュー、ロープワーク 
3.メカナイズドスキー研修(7日間)→スキースキル、雪崩レスキュー 
4.ツアリングスキー研修(7日間)→いろいろ 
5.上記3つのコースでのパフォーマンスが良いと本試験へ(9日間) 
6.上記の試験に受かるとアシスタントスキーガイド 
7.CAA Level2資格 
8.アシスタントスキーガイドとしての実務(通常2年-5年以上) 
9.スキーガイド試験(8日間) 

ほっほー、つーか研修多すぎ! 

1.個人の経験をもとに書類審査 
*ちなみに、個人の経験値は下記がミニマム。もちろんミニマムを達成しているだけでは、審査には通らない 
15日以上の高山帯もしくは氷河でのスキー 
→50日以上 
5日以上の高山帯もしくは氷河でのスキー、テントベースx2Trips 
→3週間x1、2週間x2、1週間x1 
3-5日以上の高山帯もしくは氷河でのスキー、小屋ベースでもOKx5Trips 
→8Trips 
スキーマウンテニアリング(氷河ありの登山)での5座以上の登頂 
→22ピーク 
夏のマウンテニアリングでの登頂 
→9ピーク 

矢印が自分の書類に記載した数(山名は割愛)+もちろんFirstaidとCAA Level1は持っている。 
これで、23人の枠に38人申し込んで、当初自分は25番目で補欠状態。 
他の人達はもっと経験があるんだろうね。 
試験官からは、CAA Level2取得、メカナイズドスキーでの丁稚奉公がもっと必要とフィードバックを受けたが、アシスタントになるだけで、敷居が高い。 
だからこそ価値があるんだろうけど、10年前と比べても断然難しくなっている。 
ちなみに、10年前は本コース前の研修7日間+本試験に受かると、アシスタントになれた。 

結果的には、見ごと繰上げ当選しまして、今月の下旬から順次研修を受けていけることに。なんとか本試験までいけますように。 
さらに、CAA Level2も今冬に受けるので、講習+試験だらけ。試験中はプレッシャーが大きいので、体力もそうだけど、気力がもつかがKeyとなる。 

続きは、アルパインスキル研修のコース終了後、研修内容をお届け予定。乞うご期待!